「髪の毛や頭皮にワセリンを使う方法ってあるの?」
そう思っている方は少なくないのではないでしょうか。
実は、使い方次第で髪と頭皮のケアにも使えてしまう万能アイテムなんです。
そこで、ここでは効果的な使い方をご紹介していきます。
その前にまずは、ワセリンについて知っていきましょう。
ワセリンにも何種類かありますが、ここでは最もポピュラーで手に入れやすい白色ワセリン(第3類医薬品)について紹介します。
白色ワセリンの原料
白色ワセリンは石油を精製して作られた軟膏状の保湿剤です。
「石油を体に塗るのは良くないんじゃ…」という心配もあるかと思います。
でも石油を化学合成したものではなく、油分だけを高精度に抽出したものなので、保湿剤としてはアレルギーが起こりにくいとされているのです。
匂いや味はなく、デリケートな赤ちゃんの肌にも使えます。
白色ワセリンの効果
白色ワセリンの主な効果は「保湿」です。
肌に浸透することはなく、油分が皮膚に薄い膜を張り、水分の蒸発を防いで乾燥を防止します。
天然由来成分(石油)からできているので、基本的に用法用量を守ったうえで全身に使えるのが特徴です。
ただし、髪や頭皮に使用する際は注意を払い、異変を感じた場合は使用を中止し、速やかに医師へ相談してください。
■用法用量
そのままを患部にうすく塗ってください。
〈用法用量に関連する注意〉
(1)用法用量を厳守してください。
(2)小児に使用させる場合には、保護者の指導監督のもとに使用させてください。
(3)目に入らないように注意してください。万一、目に入った場合には、すぐに水又はぬるま湯で洗ってください。なお、症状が重い場合には、眼科医の診療を受けてください。
(4)外用にのみ使用してください。
ワセリンは頭皮や髪のために作られたものではありません。
けれども、成分的に考えると全身に使えるため、髪や頭皮にも使用可能といえるでしょう。
では、具体的にどういう使い方ができるのか見ていきましょう。
頭皮の保湿
頭皮の保湿に使うことができます。
シャンプーをして頭皮を清潔にした、お風呂上がりにごく薄く頭皮に塗ることで、保湿して乾燥によるフケやかゆみを抑えることが期待できます。
いわば、保湿クリームや化粧水の代用として使用するということですね。
髪のパサつき防止に使える
お風呂上がりにタオルドライをした後、ドライヤーで乾かす前に薄くワセリンを、アウトバストリートメント(洗い流さないトリートメント)やヘアクリームの代わりとして、揉み込むように使ってみてください。
高精度の油分が、ドライヤーの熱によるダメージから髪を防いでくれます。
髪のセットに使える
濡れたようにツヤツヤしたヘアセットや、まとめ髪のおくれ毛を整えるのにぴったりです。
ガチガチに固まることはなく、自然に、ツヤ感のあるセットができます。
しっかりヘアセットを行いたい場合は、専用のヘアクリームやスプレーを使ってくださいね。
さて、ワセリンがお肌に優しく髪や頭皮のケアに使えることがわかりました。
でも、頭皮や髪のために作られたものではないので、使用の際にはちょっとしたコツや注意点があるのでご紹介していきたいと思います。
髪や頭皮に使う際のコツ
髪や頭皮に使う際のコツは、つけるのはごく薄く、少量をということ。
ワセリンは、言ってみれば不純物の非常に少ない油です。
ですので、油をそのまま髪や頭皮につけるということは、つけすぎればベタベタしてしまったり、汚れを付着させてしまったたりするのは予想できますよね。
ワセリンの効能はあくまでも保湿ですので、必要以上につけすぎずベタつかない適量をつけてください。
ワセリンを使う時の注意点
塗布した後のシャンプーは、洗い残しがないように丁寧に行うこと。髪や頭皮の汚れなどと一緒にしっかり落とすことが大切です。
また、使用中に髪や頭皮に違和感を感じた際は、使用を中止して症状により医師などへ相談してください。
さて、髪と頭皮のケアにワセリンが使えるということを紹介してきました。
安価で安全性が高く、体に使えるワセリン。気になった方は、毎日のケアに取り入れてみてはいかがでしょう。
困ったときの万能アイテムでもありますから、自宅に1つ持っておくのもおすすめです。
最近頭皮がかゆいので試してみたいと思います。みなさんも試してみてください。
コメント